こんにちは、ヒロです。
私は仕事柄キャッシュレス業界の動向を日々チェックしているのですが、先日気になるニュースがありました。それは
です。
PayPayといえば、コストが一切かからず導入できることがお店にとって最大のメリットでした。
手数料がかかるようになるならやめようかなぁ・・・
とお悩み中の店舗オーナーさんも多くいることでしょう。
でもお待ちください。私の意見としては、
PayPayは手数料が有料化してもやめるべきではない
と考えています。
なぜなら、PayPayには手数料を払ってでも続けるべき理由や価値があるからです。
既にその価値を理解しているオーナーさんも多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、PayPayが決済手数料の有料化を実施しても続けるべき理由と、それに追随する他社キャッシュレス決済の動向について説明します。
あくまでも店舗オーナー目線の記事なので一般ユーザーの人にはあまり有益ではないかもしれませんが、ぜひご一読ください。
- PayPayを導入している店舗オーナー
- キャッシュレス決済の導入を検討中の店舗オーナー
- QRコード決済の今後が気になる人
PayPay手数料有料化
PayPayとは
今や飛ぶ鳥を落とす勢いで拡大中のスマホ決済PayPay。
使えるお店は全国で340万ヶ所以上、登録ユーザー数は4100万人以上(2021年8月時点)という驚異的な数字で、今もなお拡大中です。
PayPayのメリットといえば、
スマホ1つで簡単にお支払い、かつお得なキャンペーンも多数あり
費用0円で導入でき、集客UPや現金管理の手間が削減
といったものがあり、2018年のサービス開始からこの3年間で一気に全国に拡大されました。
10月1日からのPayPay決済手数料は?
手数料0円という最大のメリットを武器に加盟店の拡大に成功しましたが、2021年10月1日より決済手数料が有料化しました。
気になる手数料は1.98%。
また「PayPayマイストア ライトプラン」に加入したお店は1.60%になります。
(Airペイのような他社を通して導入している場合の手数料は3.24%です。)
- 「PayPayマイストア ライトプラン」とは?
-
月額1,980円(税別)の有料プランで、PayPayアプリ上に店舗情報や写真の掲載、また店舗独自のクーポンなどが配信できるサービス
手数料有料化とはいえ、1.60%は他社QRコード決済サービスよりも安い業界最安水準の手数料です。
他社QRコード決済手数料(2021年10月現在)
- LINE Pay:1.98%
- d払い:2.6%(2022年9月末までは0%)
- au PAY:2.6%(2022年9月末までは0%)
- メルペイ:2.6%
- 楽天ペイ:3.24%(2022年9月末までは0%)
ただ手数料を1.60%にするには、月額1,980円を払って「PayPayマイストア ライトプラン」に加入しなければなりません。
1,980円の元を取ろうと思うと毎月50万円のPayPay決済が必要となるため、個人経営のお店では結構なハードルではないでしょうか。(1.60%との差分0.38%での計算)
あくまで個人的な意見ではありますが、まだPayPayマイストアには加入せず1.98%の手数料を支払う方が良いと感じます。
PayPayマイストアにさらなる機能が拡張された際に、改めて導入を検討すれば良いのではないでしょうか。
PayPayの戦略としても、手数料を安くするぶん加盟店向けの販促サービスや金融サービスを提供することでマネタイズを図っていくので、今後の機能拡張は大いに考えられます。
現時点で1.98%でも業界最安水準なので、継続の余地は十分あるはずです。
PayPayを続けるべきか?やめるべきか?
結論
手数料が有料化してもPayPayは続けるべき
有料といってもまだまだ安いし、やめてしまうと客離れが起こる可能性がある
私はこの結論に達しました。
「PayPayマイストア ライトプラン」に加入するかどうかはお店によりますが、PayPay自体は手数料が有料化しても続けるべきです。
なぜなら手数料はまだまだ他社より安く、またPayPay利用客は多いため解約してしまうとお客様が来なくなる可能性があるからです。
今やお客様が自分の利用するキャッシュレス決済が使えるお店を選ぶ時代。
今もっとも勢いのあるPayPayをやめてしまうと、多くのお客様の選択肢から外れてしまいます。
なのでPayPayは手数料が有料化しても続けるべきなのです。
世間の反応は?
- 手数料が0円だから導入した
- 有料になるならやめる
そういった声を、これまでたくさん聞いてきました。
ただ最近はそういった声は少なくなってきたように感じます。
仕事の取引先にいくつか話を聞いてみたところ、次のような声があがりました。
- 今や現金の次にPayPayの決済比率は多い(飲食店)
- 手数料がかかると言っても他と比べられたら安い(自動車整備工場)
- PayPayを辞めたことで客離れが起きないかが不安(販売業)
これらはほんの一例ですが、実際にPayPayを導入しているお店に続けるかやめるか聞いてみたところ、多くのお店が続けると答えました。(私調べです。数多くアンケートをとったわけではないので参考程度にしてください。)
中にはもともとPayPayの利用者は少ないというお店や、手数料分をまかなえるほどPayPayの売上はないという理由で解約するお店もあります。
しかしPayPayはこれだけ普及しているということもあり、今やめてしまうとお客様が店離れしてしまうかもという不安を抱えているお店は多いようです。
多少は加盟店が減少してしまうでしょうが、PayPayとしても許容範囲内ではないでしょうか。
【楽天ペイ】QR決済手数料0円キャンペーンを開始
そんなPayPayの動きを見てなのか、楽天ペイが新規申込限定でQR決済手数料0円キャンペーンを開始しました。
キャンペーン期間は2021年10月1日~2022年9月30日までで、楽天ペイのQR決済にかかってくる決済手数料が通常3.24%→実質0円となります。(売上から決済手数料を差し引いた金額が一度振り込まれたあと、差し引かれた手数料が後日振り込まれるようです。)
他にも導入時のカードリーダー(2万円相当)のプレゼント※や、楽天銀行以外の銀行への振込時にかかる振込手数料のキャッシュバックキャンペーンなども実施されます。※カードリーダープレゼントキャンペーンも2022年9月30日までとなります。詳しくはHPをご覧ください。
PayPay有料化にともない、PayPayを解約した加盟店を囲い込むことが狙いですね。
なおこちらのキャンペーンは楽天ペイを新規で申し込む加盟店限定です。既に楽天ペイを導入済みの加盟店は対象外となりますのでご注意ください。
また楽天ペイアプリユーザー向けにもキャンペーンが実施されます。
PayPayが仕掛ける20%還元などのキャンペーンに利用者は魅力を感じて使っているため、楽天も魅力的なキャンペーンを実施していかないとなかなか利用者のPayPay離れは起きないでしょうね。
楽天ペイについてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
⇨楽天ペイをお店に導入するメリット5選【Airペイとの違いも解説】
【STORES決済】電子マネー決済手数料を1.98%に引き下げ
2021年10月13日、STORES決済が電子マネーの決済手数料を3.24%→1.98%に引き下げました。
手数料の引き下げには特に条件や期間を設けていないようです。
使える電子マネーは交通系ICのみに限られますが、需要の高いJR沿線の店舗であればかなりのコストカットが期待できます。
STORES決済についてはこちらの記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
⇨STORES決済ってどう?5つのメリットやAirペイとの違いを解説
【Airペイ】キャッシュレス導入0円キャンペーンを開始
Airペイも新たにキャッシュレス導入0円キャンペーンを開始しました。
こちらは決済端末だけでなくiPadも0円で提供するキャンペーンで、スマホやタブレットをお持ちでない人でも気軽にAirペイを導入できる魅力的なキャンペーンです。
こちらのキャンペーンは期間は設けられていませんが、iPadの台数が無くなり次第終了となりますので、導入を検討している人はお早めにお申し込みください。
Airペイについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
⇨キャッシュレス決済の導入ならAirペイをおすすめする3つの理由
その他の決済事業者の今後の動向にも注目
その他の決済事業者も、このまま黙って見ているとも思えません。おそらくこれからも各社が何かしらの施策を打ち出してくるでしょう。
まさにキャッシュレス大競争時代の到来です。
今後も他社の動向に注目し、動きがあれば随時更新していきます。
ありがとうございました!